この季節、ランナーは木陰の公園へ逃げ込む
夏の定番は緑の周回コース。早朝から容赦ない日差しが照りつけるこの時期、街ランはお休みして、自然と木陰の多いお気に入りの公園へ足が向く。
安全で涼しいけれど、景色が変わらない周回コースはとにかく単調で退屈。
この「退屈な時間」をどうにかできないかと、AmazonのAudible(オーディブル)を試してみることにした。
なぜ「ビジネス系」や「ラジオ」ではなく「小説」なのか
実は事前に、意識高めのビジネス系ポッドキャストや実用的な話を試してみたけれど、正直いまいちだった。
せっかくのクリアな時間に、説教くさい話やノウハウを脳に流し込みたくない。
ラジオもたまに聴くが、どうしても時事ネタが絡むため、その瞬間しか聴く気が起きない。
そこで、今回は「物語(ミステリー小説)」をチョイス。
これが、退屈なグルグル周回ランの質を劇的に変える正解だった。
公園ラン×ミステリー小説という「最強の逃避行」
足を動かすだけのマシーンになり、意識は物語の中へ。
安全な周回コースだからこそ、脳のメモリを100%物語の伏線回収や謎解きに割くことができる。
プロのナレーター(声優や俳優)の卓越した演技力によって、イヤホンの中が一瞬でサスペンスの舞台に変わる感覚。
そして特筆したいのは、耳に飛び込んでくる「情景描写の精緻さ」だ。
作品内容や作者にもよるのかもしれないが、今回選んだ作品は、耳読(みみどく)初心者にはまさにピッタリだった。
情景を想像しながら物語に没入しているうちに、気づけば5キロ、8キロと、単調だったはずの周回が「あっという間」に終わっていた。
※原作本紹介
目からウロコの「読書新体験」
今回の体験は、今までの「目からの読書」では絶対に味わえない、全く新しい感覚だった。
実は事前に、家でじっと座ったまま試し聴きをしてみたのだが、手持ち無沙汰で余計なことを考えてしまい、かえって物語に集中できなかったのだ。
さらに、本の厚みという物理的な情報も、帯や目次といった文字の予備情報も一切ないため、「本当に耳だけで物語を理解できるのか」という不安もあった。
しかし、いざ木陰で走り始めると、そんな不安は完全に杞憂に終わった。
視覚のノイズをランニングという単調な運動で相殺することで、耳からの情報とのバランスが極限まで整い、「ラン&耳読=最強」の数式が自分の中でカチッと成立したのだ。
ストーリーの展開に引っ張られるように、自然と足が前に出る。
これからの夏、私のランニング&ウォーキングの総時間は、この習慣によって劇的に増えそうだ。
(※ちなみに、今回私が選んだ作品の総再生時間は11時間強。まだまだこの逃避行は終わらない)
街ラン派の私が、これを選ぶ境界線
「街の気配を吸い込む日」と、「物語の沼に落ちる日」を分ける。
改めて、自分なりの結論。
見知らめストリートを走る「街ラン」のときは、やっぱりこのイヤホンは使わない。
街ランのときは、その街の景色、匂い、空気感をクリアな五感で100%吸収したいからだ。
しかし、夏の強い日差しを避けて「お気に入りの木陰の公園を黙々と周回する日」であれば、Audibleのミステリー小説はこれ以上ない最高の相棒になる。
もしあなたも、この夏の単調なグルグル周回ランに飽き飽きしているなら、30日間の無料体験を使い、お気に入りのミステリーを1冊連れて走ってみてほしい。
驚くほど、走る距離と時間が短く感じられるはずだ。
💡 追伸:酷暑のストリートを生き抜く「給水について」
いくらミステリーの舞台に没入して退屈さを回避できたとしても、8月の酷暑の中で走ることに変わりはない。命を守る水分補給は必須だ。
私は夏のランニング中に市販のスポーツドリンクを飲むと、あの特有の甘ったるさで気持ちが悪くなってしまう。
だから、私の選択はいつでも「ただの水」と「塩分タブレット」の組み合わせ一択だ。
口の中がベタつかないクリアな水のまま、必要なミネラルだけをピンポイントで補給する。
このシンプルな給水スタイルが、夏のランニングを一番心地よく、させてくれる。

コメント